2020年11月30日月曜日

2020年11月の掲示板

 



 報恩講を彩ってくれたイチョウの木もすっかり散りましたが、その下には黄色の絨毯が敷かれています。境内の木々は日に日に葉の衣を失い見た目も寒そうです。空には冬らしい低く暗い雲がかかるようになり、いよいよ身の冷える季節がやってきそうな気配がします。この冬は寒くなるそうですから、身も心もあたたかくして冬を迎えたいと思います。


 さて、今月の掲示板の言葉は、真宗僧侶の東井義雄先生(1912‐1991)のお言葉を書かせてもらいました。 言葉の解説は必要ないと思いますが、この詩をもってなにをあらわさんとしてくださっているのかを少し味わってみたいと思います。


 私事ですが先々月あたりから、息子が外を歩くようになりました。運動量が格段に増え、動き回って疲れたあとは、親にひざ上で抱っこされると眠さに抗(あらが)いきれずそのままぐっすりと寝てしまいます。親に身をゆだねながらひざの上でスヤスヤと眠る息子の姿と、今月の掲示板の言葉が重なります。

 

 寝ている息子はきっと抱かれているということも忘れて夢の中にいますが、しかし、親に抱かれているからこそ確かに伝わる温もりの中に安心しきって眠っているのでしょう。子が親の存在に気付いても気付かなくてもわが子を抱くその姿が、“いのちの親さま”である阿弥陀さまのおはたらきに重なってきます。

 

 阿弥陀さまは、私が阿弥陀さまに気付く前から、「大事なあなたのいのち、この阿弥陀が必ずお浄土に生まれさせ、仏にしてみせる。そのいのち、決して無駄ないのちにはさせない。」と私を抱いてくださる仏さまでありました。その抱かれる温もりの中にあってこそ、私は阿弥陀さまのはたらきに気付くことができるのです。そして、気付いたときにはいつでももうすでに阿弥陀さまの腕の中でありました。


   「 きづかなくても

     大いなる

     親のひざの上  」

 

 浄土真宗のみ教えは、これからどうしていくのかを聞く教えではなく、今すでに私のいのちをしっかりと抱いていてくださるいのちの親さま、阿弥陀さまがいてくださることを聞かせていただく教えでありました。そして、阿弥陀さまに抱かれている安らぎを感じながら生きるということが浄土真宗のみ教えに生きるということでありました。

 

合掌


誓林寺
http://seirinji.main.jp

2020年11月26日木曜日

報恩講のご法話

 



 誓林寺の報恩講のご法話を、YouTubeで期間限定(12月31日まで)で公開いたします。

コロナの影響で、ご参拝をご遠慮された方。ご案内の通り半日のお参りをしてくださり、もう半日のご法話がお聴聞できなかった方。もう一度お聴聞したい方。何回でも見ていただけますので、この機会にぜひお聴聞いただきたいと思います。

 YouTubeの公開方法が限定公開にしてあるので、YouTube内で検索をかけても出てきません。下記の画面、あるいはリンクをクリックすればYouTubeの画面を開くことができますので、こちらをご利用ください。


午前の部

https://youtu.be/65YxjVJWeEE




午後の部

https://youtu.be/-i43Rg2gVx4






誓林寺
http://seirinji.main.jp

2020年11月21日土曜日

報恩講のご案内




 報恩講のご案内です。

明日11月22日()

10時~  (長沢町外の方)

13時半~ (長沢町内の方)

より誓林寺の報恩講をお勤めいたします。

お勤めは午前中がお正信偈(草譜)その後『御俗姓』

    午後はお正信偈(行譜)その後『御伝鈔』です。


ご講師は、福井県の髙務哲量(たかつかさ てつりょう)先生です。

コロナ感染拡大の影響により、参拝をお控えになる方のために、後日髙務先生の

ご法話を YouTube に期間限定でアップいたします。

YouTubeのURLはまたこの「誓林寺だより」にてご案内いたします。


できるかぎりの感染対策をしながらお勤めさせていただきます。

換気をしながらの法要になりますので、お越しの際は暖かくできる格好でお参りください。


誓林寺

豊川市長沢町下市3

0533‐87‐3305