先日11月25日、快晴のもと、無事当山誓林寺の報恩講法要を勤めることができましたこと、まことに嬉しく有難く思います。報恩講は、仏具をおみがきしてくださった婦人会の役員さん、数日かけて立派な松の立花を生けてくださったご門徒さんや、幕を張り、旗を出し、会場を整え、駐車場の案内をし、参拝者の受付をしてくださった世話方のみなさん、参拝者のお斎を作ってくださった婦人会の方々のご協力があってこそ準備が整い、そして報恩講に参拝してくださるご門徒さんたちがいてはじめて迎えることができます。ご協力をいただいた方々、報恩講にお参りくださったみなさま、まことにありがとうございました。来年もよろしくお願いいたします。
さて、報恩講を勤めさせていただく意義は、宗祖親鸞聖人のご苦労に報恩感謝をすることですが、なによりの「報恩」は、私たち一人ひとりが阿弥陀さまに出遇わせていただくことでありました。
この度は、若院が京都の伝道院でお世話になった藤本文隆先生にお取り次ぎをいただきました。「なもあみだぶつ」というお念仏は、私のいのちを支えてくださる言葉として阿弥陀さまから届けられていること。そして、阿弥陀さまは、太陽が野に咲く小さな花にもさんさんと光を降り注ぎ、そのいのちを輝かしていくように、私のいのちを照らし、ぬくもりを与え輝かしてくださる、そんな仏さまでることをお聞かせいただきました。また、ご法義は人を通して伝わっていくのであり、日常や法事、お寺の法要などの中で宗教的空間を共にすることの大切さを改めて教えていただきました。これからもみなさまとご一緒に阿弥陀さまのおみのりをお聴聞して参りたいと思います。
〔おまけ〕
今年も去年に引き続き、お昼の休憩時間に絵解きをさせていただきました。2年目で、まだまだこれからも手探りは続きますが、楽しみながら聞いてくださる方もいてホッとしています。完結まであと6年、私自身も楽しみながら続けていきたいと思います(完結してもまた初めからやる予定です)。初めて聞きに来てくださる方も楽しんでいただけるように工夫しながらやっていきますので、今年来られなかった方も、来年からぜひ来てみてください。
合掌